最新雨漏り調査実例集
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- 実施日
- 2016.1.29
- エリア
- 沼津市内
- 構造
- RC造
上記写真は天井裏と梁の箇所に水滴がびっしり付着した様子を撮影したものです。
雨漏りの原因がどうにも分からず、天井仕上げ材を一部は剥がさせて頂きました。通常、比較的新しいマンション等のRC造の場合、結露防止の意味もあり、外部に面した内壁側に断熱材を吹付けしてありますが
この建物は雨漏りしているサッシ上部の梁に断熱材が施工されていませんでした。つまり、今回の雨漏りの原因は、外部からの雨漏りと結露が複合していたという事だったのです。
RC造の場合、雨漏りと思い込みをしてしまい何度も雨漏り補修工事を実施しても止まらないケースということが往々にしてあるのですが、結露を疑うという視点も大切な事だと改めて感じた現場でした。 -
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- 実施日
- 2015.9.1
- エリア
- 沼津市内
- 構造
- RC造
この写真は、マンションのルーフバルコニーです。
一見なにも異常がないように見えるこの掃出し窓上部より雨漏りがするとの事で調査に伺ってきました。
この外壁タイルには、某塗メーカーの俗に言う浸透吸水防止剤が2度に渡り塗布されているとの事ですが、雨漏りが止まらないとの事。確かにこのように散水してみると3分と掛からずに掃出し窓サッシ上部より漏ってきます
外壁タイルからの雨漏りの場合、タイル自体の吸収率は磁器質タイルの場合ほぼ0.
亀裂なども無い事から問題は目地にあるわけですが、表面上は異常がなく、まして目地からも雨水が浸透しないと謳われて材料が2度に渡り塗布されているにも関わらず、いとも簡単に雨漏りしてくるのです。
浸透防水吸収材というのは防水材ではないという認識がないと、このような事態を招きます。 -
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- 実施日
- 2016.6.6
- エリア
- 島田市内
- 構造
- 瓦棒葺屋根
某高等学校の屋根から雨漏りするとの事で調査に伺いました。
構造的には瓦棒葺という金属屋根の一種で、緩い勾配に対応し、風雨に比較的に強い構造との事で当時、
体育館や武道場等で一般的に施工されていたものです。上がってみるとかなり錆が発生していました。写真① 写真②
写真① 近づいて見ると、錆びている箇所が腐食して穴が開いています。
写真② 棟部は嵌号式でカバーが無い構造です。
写真③ 写真④写真③ 近づいて見てみると嵌合部の隙間に錆が発生しています。
写真④ 至る所にこのような腐食による穴が発生して
いました。
これは間違いなく腐食による雨漏りだと思いましたが、万全を期す為に、散水の上で補修工事を実施するご提案をしたところ、ご賛同いただきました。
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- 実施日
- 2017.9.11
- エリア
- 静岡市葵区
- 構造
- 木造2階建て
上の写真はなんだかお分かりになりますか?実はこれ、2階の戸箱(雨戸を畳んで閉まって置く場所)
の鏡板を外したところです。今回はこの場所から漏っていました。見てのお分かりの通り、防水処理はされていません。(銀色の部分は断熱材です)一般的に戸箱に雨水が掛かっても中には漏らないと思われていると思いますが、ちょっとした実験をしてみました。戸箱を外して鏡板の表面に水道水を掛けると・・・
戸箱の裏側に回ると、矢印部分から水が垂れているのがお分かりでしょうか。
簡単に水が入る構造になっているのです。これでは、風の強い地域だと強雨の時には雨水が入り込みます。今度は少し上端のほうに水道水を掛けてみましたが、やはり矢印部分から水が垂れています。
これでは戸箱の中に防水処理をしていなければ漏るのが自明ですね。 -
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- 実施日
- 2018.3.21
- エリア
- 沼津市内
- 構造
- 瓦葺棒板金屋根
某高等学校の屋根から雨漏りするとの事で調査に伺いました。
瓦棒葺で前回と同等の構造です。上がってみると錆が点在していましたが、腐食はなさそうに見受けられました。後日、お見積書をお持ちしたところ実施のご希望を頂きましたので早速、散水試験に参りました。
この屋根は基本的には切妻形状ですが、妻側の形状が奇棟です。
雨漏り部分もこの辺りだという事で、強風の雨天を想定し、散水したところ・・・5分と経過しないうちに漏水して来ました。
それではと、直線的な強い雨を想定して真上から掛けてもやはり漏水して来ます。
この屋根形状はホントによく雨漏りするなあという印象が強いです。 -